今回は、かがみの孤城アキが不登校な理由なぜか、義父との過去や本名についても解説していきます。
直木賞作家である辻村深月先生の手によって生み出された『かがみの孤城』がついに金曜ロードショーで放送されます。
かがみの孤城は2018年の本屋大賞を受賞するなど、魅力的なキャラクターたちと、心を揺さぶるメッセージが詰まった多くの人に愛される作品です。
映画の公開後すぐにネット上では『かがみの孤城』の伏線と回収が出回りました。
この物語の衝撃的なラストと伏線回収は、他の作品とは一線を画しています。
特に注目されるのがアキです。
見た目は少し不良っぽく、コミュニケーション能力も高いアキが不登校になったのはなぜなのでしょうか?
また、義父との関係やカウンセラーの喜多島先生との関係も気になりますよね!
今回は、皆さんのアキに関する疑問を徹底的に解説していきたいとおもいます。
それでは、かがみの孤城アキ不登校の理由はなぜか、義父との過去や本名についても解説していきます。
かがみの孤城アキ不登校の理由なぜ?
アキの学校へ行けなくなった理由は、バレーボール部でのトラブルが原因だったようです。
彼女は、初めて会った人にも積極的に自己紹介をするなど、コミュニケーションが得意なように見え、他のメンバーとも笑顔で交流をしていました。
そんな彼女が不登校なのは皆さんも違和感を感じたのではないでしょうか?
アキのバレー部でのトラブルを紹介します。
アキのバレーボール部でのトラブルとは?
アキは運動神経抜群で、バレーボールの上手な子でした。
しかし、他の子がうまくできないことにイライラして、ついつい厳しい言葉を浴びせてしまいます。
後輩たちを注意するために集まった反省会で、他の先輩と一緒に後輩を取り囲み厳しい指導を繰りかえし行っていました。
次第にバレーボール部の雰囲気は悪くなり、チームメイトたちはアキの指導のしかたを責めはじめます。
バレーボール部全体での問題であったにもかかわらず、なぜかアキだけがイジメのリーダーとして悪者扱いされるようになってしまい、結果的に部活を辞め学校にも行くことができなくなってしまいました。
運動神経の良さから自然と指導のする立場なったのでしょうが、キツイ言葉や後輩を囲む形で反省会を行ったりするのは、ちょっと問題があるように感じます。
指導の一環としては、注意やアドバイスをすることは大切ですが、相手の気持ちに寄り添いながら行うことが大切ですよね。
アキが気付かないうちに周りの人たちに嫌われるような状況になってしまったのは、それが原因かもしれません。
かがみの孤城アキの義父との過去
バレー部での孤立により不登校となったアキですが、日常生活でも彼女の心を踏みにじる出来事が続いていました。
それは、義理の父による性的暴行です。
普段は、義理の父親がいる間はクローゼットに隠れて時間を過ごすことが、彼女にできる自分の心と体を守るための最善策でした。
でもある日、偶然にも見つかってしまいます。
マンガ版では、アキはその出来事を「前の出来事と同じ」と言い、昔にも同じようなことがあったように表現しています。
つまり義父によるアキへの性的暴行が2度目であることがわかります。
アキが義父らしい男性から暴力を受けるシーンでは、男性の顔が線で歪んで描かれ、流れてくる音楽とその歪んだ線が、アキにとって辛い出来事であることを象徴しています。
実際に映画は良かったですが、このシーンは未遂とはいえ非常にリアルで衝撃的でした。
アキが遭遇した危険な状況が、生々しく感じられたのは皆さんも同じではないでしょうか。
アキの実父は?
アキの母親の舞子とアキの実の父親は、アキがまだ小さかった頃に別れてしまいました。
実は、二人は元々結婚するつもりはなかったようですが、アキが生まれてしまったことで急遽、結婚することになりました。
しかし、時間が経つにつれて二人の関係はすれ違いや溝が生まれ、結局は別れてしまったのです。
舞子は「アンタができていなかったら結婚はたぶんしなかったのに、それで別れてりゃせわないわ、ほんと勝手なひとだった」といっています。
元旦那にたいする恨みや不満、失望を娘にぶつけているような印象です。
この出来事が、アキの心にどのような影響を与えているのでしょうか?
アキの気持ちは想像以上に複雑なのかもしれません。
かがみの孤城アキの本名
映画や原作から現在分かっているアキの基本的な情報は以下のとおりです。
●名前:井上晶子(いのうえあきこ)。
●生年月日: 1976年ころ・誕生日は不明。
●家族:母親と義理の父親。
●出身小学校:清水台小学校。
●中学校:雪科第五中学校3年5組。
彼女は身長が高く、ポニーテールの髪型が特徴的で、行動力と冷静な判断能力を持ちあわせています。
思ったことを遠慮せずに口に出すため、時にはピリついた雰囲気にもなりますが、それでも誰に対しても臆することなく積極的に対話できる明るい性格で、女子会やクリスマス会などのイベントを主催し、周りを楽しませることが大好きです。
一方で、人への気遣いも忘れず、他人を思いやる心を持った素敵なお姉さんです。
学校に行けなくなった時期は詳しく分かりませんが、本来であれば雪科第五中学校に通っている予定でした。
アキが、オオカミに食べられてしまった原因は、日常生活に居場所がなかったためです。
未遂ではありますが義父による性的暴行、助けとなるはずの母親は不在がち、唯一の心の支えであった祖母の死に加え信頼していた恋人との破局。
不幸な条件が重なり家に帰る恐怖から逃れるため、17時を過ぎても孤城に居残ってしまったことが原因です。
アキの正体は喜多嶋先生?
アキの正体は、フリースクール「心の教室」喜多嶋先生です。
アキはかがみの孤城から戻った後に教師の道を目指し、ミオに病院で勉強を教えるようになりました。
そしてフリースクール「心の教室」の先生になります。
その過程でミオの主治医である喜多島先生と結婚し、アキの苗字も喜多嶋に変わることになります。
この物語の一部は映画では描かれていませんが、実際にはそんな素敵なストーリーがあったのです。
原作によれば、アキは当時の記憶を忘れています。
なんとなく、誰かに救われたような感覚がありますが、具体的な記憶はありません。
アキはいつしかの「アキ、大丈夫だよ」という言葉が、心の中に響いていることに気づき、こころとの出会いをきっかけに、自分自身が誰かを助ける存在になりたいと思いました。
アキは「こころ、大丈夫だよ」と心の中で声をかけています。
このストーリーは、アニメだけではなく原作を読むことでより理解できるとおもいます。
原作は非常にボリュームがあり、文庫本で2冊分の長さがあります。
お時間のあるときにぜひ読んでみてください。
おすすめです!
まとめ
今回は、かがみの孤城アキが不登校な理由なぜか、義父との過去や本名についても解説していきました。
まとめると、アキが不登校になってしまった理由は、バレーボール部での行き過ぎた後輩への指導により、いじめの主犯格にされてしまい部活・学校での居場所を失ったため。
アキは過去に、未遂ではありますが義父による性的暴行を受けった経験がある。
アキの現在の本名は喜多嶋晶子で、喜多嶋先生とアキは同一人物である。
以上のことを解説していきました。
アキの正体のように『かがみの孤城』には多くの伏線がふくまれています。
映画だけではなく文庫本を読むことにより、今まで気付けなかった新たな伏線を発見できるかもしれません。
皆さんから新たな伏線回収が報告されるのを楽しみにしています。
以上、かがみの孤城アキ不登校の理由なぜか、義父との過去や本名についても解説していきました。