今回は、宮崎駿が国民栄誉賞を授与しない理由はなぜか、受賞者の基準・資格・条件や辞退しているのかを徹底調査していきます。
宮崎駿監督による作品「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション映画賞を獲得しました。
ジブリ作品を通じて子供から大人まで幅広い層に愛され続け、数々の賞を受賞してきた宮崎監督ですが、国民栄誉賞は授与されていません。
一方で、過去にはスタジオジブリに贈るべきだという声が広がり、ネット署名プロジェクトも立ち上がるなど、授与に期待が寄せられています。
それでは、宮崎駿が国民栄誉賞を授与しない理由はなぜか、受賞者の基準・資格・条件や辞退しているのかを徹底調査していきます。
宮崎駿が国民栄誉賞を授与しない理由なぜ?
その人が社会や国に対して顕著な功績を残し、人々に多大な影響を与え、感動を与えた人物に贈られるとされています。
宮崎駿さんは、数々の名作アニメーション映画を通じて世界中の人々に感動を与え、アニメ業界に革新的な影響を与えてきました。
その点でいえば、宮崎駿さんは、それに十分値する人物です。
なぜ、これまでに授与されていないのか考察していきます。
宮崎駿が授与しない理由は思想によるもの
作品や活動だけでなく、受賞者の人間性や価値観も考慮し授与されるものです。
宮崎駿さんに授与されないのは、作品内容や彼が持つ思想により評価が左右される可能性もあるため、授与が慎重に検討されているのではないでしょうか。
これまでの受賞者が比較的当たり障りのない分野からの選定傾向があるのは、国民に広く共感を呼ぶ業績や行動が評価されているからかもしれません。
手塚治虫さんについても、作品の優秀さは高く評価されていますが、受賞に至らない理由として、作品によって論議を巻き起こすものがあることが考慮されている可能性があるかもしれません。
宮崎駿が授与しない理由はタイミング?
大震災や新型コロナウイルスの影響で、贈るのが難しい状況が続いていたのかもしれません。
時代の文化や風潮、出来事、その時代の政権により授与が決まります。
宮崎駿さんは反原発活動などにも力を入れているため、原発推進中心の、今の政府からの授与は難しいのかもしれません。
しかし、美空ひばりさんや黒沢明さんのように、亡くなってから受賞することもあります。
いずれにせよ、毎年決まった時期に出る勲章とは異なり、授与のタイミングは慎重に図られているのでしょうね。
国民栄誉賞受賞者の基準・資格・条件
ここでは受賞者の基準や資格・条件などについて詳しく説明していきたいと思います。
1977年8月、当時の首相が、通算本塁打の世界記録を更新しようとしているプロ野球選手、王貞治を表彰しようと提案しました。
そして、王貞治は同年9月に新記録を達成し、初の受賞者となりました。
現在まで、26人と1団体(サッカー女子日本代表、選手とスタッフの35名)が受賞しています。
受賞基準や資格・条件などを見ていきましょう。
国民栄誉賞受賞の基準は?
広く国民から尊敬される立派な人で、それまでにないすごい成果を達成し、社会に明るい未来を感じさせる人に贈られる賞です。
受賞者は内閣総理大臣によって決定され、表彰状や盾、記念品、そして金一封が贈られるとのこと。
金一封の額気になりますよね?
調べたところ100万円が相場のようで、記念品は時計や銀製品、過去には真珠のネックレスや西陣織物なども贈呈されています。
それだけの価値ある賞なんですね。
国民栄誉賞受賞の資格は?
資格は現在活動中の方だけではなく、亡くなられた方にも与えられ、実際に死後に受賞した方が12名いるようです。
受賞者を決定する際には、専門家の意見を聞いたり、受賞者本人の意思確認を行い、受賞の意向があってから、検討されるようです。
誰しもが敬意を持ち、支えたいと思うような人を選ぶのには、公正かつ重要な選定プロセスが欠かせませんよね。
そのために手間を惜しまず、慎重に検討する必要があるのでしょう。
国民栄誉賞受賞の条件は?
国籍は受賞条件に影響しないようです。
実際、中華民国籍の王貞治選手が初代受賞者となりました。
ただし、それ以降の受賞者は全て日本人ですので、日本国籍を持つことが暗黙の条件となっている可能性があります。
また、受賞基準にある「広く国民から・・・」以外にも「これまでの功績に加え、歴史を変えるような顕著な業績を達成した」という暗黙の条件も存在するようです。
受賞条件は、かなり曖昧で基準がなく、その時代の政府の判断に委ねられているようです。
国籍が受賞条件に影響しないのは、異なる背景や国籍を持つ人々が功績を讃えられるいい制度で、多様性を尊重し、様々な人々が活躍できる環境を生み出すことができますよね。
宮崎駿は国民栄誉賞を辞退しているのか
宮崎駿さんは授与を辞退しているのではないかという噂があります。
実際に、候補に選ばれた選手が辞退するケースはたくさんあります。
例えば、イチロー選手は国からの表彰について、「受けるとモチベーションが下がる」という理由で3回も辞退してきました。
同様に、近年活躍する大谷選手もアメリカンリーグのMVPに輝いた際、受賞候補となりましたが、「まだ時期尚早だ」と辞退しました。
宮崎駿さんの辞退理由を考察していきます。
宮崎駿の国民栄誉賞辞退理由は、恥ずかしがり屋だから?
盟友のアニメーション監督・故高畑勲さんは宮崎駿さんのことを「宮崎駿は極端な照れ屋である」と表現しています。
また、鈴木プロデューサーもアカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞した際の宮崎さんのようすを「日本男児として、うれしい顔は見せちゃいけない」としながらも、喜びを押し殺しきれず照れながら喜びを噛み締めていたと語っています。
私の推測ですが、恥ずかしがり屋で人前に出ることが苦手なため、授与を拒否している可能性があるのではないでしょうか?
自分の気持ちと社会の期待との狭間で悩む姿、なんとも微笑ましいですね。
宮崎駿の国民栄誉賞辞退理由は、反政府を貫くため
宮崎駿さんは、原発問題などで意欲的に活動されています。
屋上に掲げられた「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたい」と書かれた横断幕や「No!原発」というプラカードを下げ会社周辺で小さなデモを行ったことでも話題を呼びました。
宮崎駿さんは本当に環境問題や社会問題に対して積極的に声を上げ、原発に対する考えを明確に示すことで、多くの人々に影響を与えています。
あくまで推測ではありますが、現政府から贈られる賞を良しとせず、自ら辞退していると考えても不思議ではありません。
ジブリの映画もそうした姿勢や価値観が反映されている部分もあるように思います。
まとめ
今回は、宮崎駿が国民栄誉賞を授与しない理由はなぜか、受賞者の基準・資格・条件や辞退しているのかを徹底調査していきました。
まとめます。
宮崎駿が授与しない理由は、作品内容や思想による論議もあり、慎重な検討が行われている可能性がある。
大震災や新型コロナウイルスなどの社会情勢や政権といった要素が複雑に絡み合い、授与タイミングが合わなかった可能性がある。
受賞の基準は、広く国民から尊敬され、優れた成果を達成し、未来を感じさせる人に贈られる。
受賞資格は亡くなった人にもあるり、条件に国籍は関係ないが、王貞治選手以外すべて、日本人が受賞している。
宮崎駿さんは反政府姿勢や表彰式への苦手意識から、受賞を辞退している可能性がある。
以上、宮崎駿が国民栄誉賞を授与しない理由はなぜか、受賞者の基準・資格・条件や辞退しているのかを徹底調査していきました。